What’s New

家族写真を撮るということ

私は今37歳です。
studio ateの立ち上げには、私が結婚をした時の体験がたくさん詰まっています。

結婚式をした際にスライドショーを作成する必要がありました。

自分の子供の頃の写真なんて、それまで注意をして見たことがほとんどなく、そんなものあるのか?という思いで探しはじめました。

結果としては私と双子の兄の写真が、家にはいっぱいありました。

私がまだ話もできないぐらい小さい頃の写真。
何冊もの分厚いアルバムと、数え切れないほどの写真たち。
静かな埃っぽい実家の物入れで、ページをめくるたびに私は何かに心を打たれていました。
今まで両親に対して感じた事のない、なんともいえない感情でした。

アルバムのページをめくる度に、確かにその物入れの空間は、双子の兄と私がまだヨチヨチと遊んでいたときの空気に変わっていくのを感じたのです。

実際には見ていないのに、見たことがあるような感覚。
こんな鈍感な私でも、たくさんの写真から伝わってくるメッセージは十分過ぎるものでした。

「私は愛されていたのだな」

多感な10代、20代を経て、この年齢になると、どんな思いで両親はこれだけの写真を撮ってくれていたのだろう。
私はやっと結婚を目前にして、そう考えられるぐらいには大人になり、感謝の気持ちを感じずにはいられませんでした。

studio ate では、主役はもちろんたくさん撮りますが、可能な限り、家族みんなの普段通りの自然な空気感を撮りたいと心掛けています。
これは私の体験に基づいたもので、一番に愛が溢れるのは、子供に向ける両親の眼差しだと考えているからです。ページをめくる度に、あの日の空気感、空間が蘇るような写真。

一番良い笑顔が撮れるのは、お母さんのスマートフォンかもしれません。

しかし、家族みんなの愛の空間は、私に任せて頂けないでしょうか。

将来お子さんが結婚する時に、たくさんの写真の中から選べられたら良いな。そして、その愛を自分達の世代に送ってもらえたら良いな。

そんな想いで日々写真を撮っています。

studio ate
たかじん